グリーフに向き合う、
学びと対話の場

一般社団法人 日本グリーフアカデミー

広い平原に堂々と立つ大樹のもと、人々が集う風景

日本グリーフアカデミーの目指す姿

私たちは、グリーフ(悲嘆)を単に癒す対象とは考えていません。人生には誰にも避けることのできない別れや喪失があります。大切な人との死別、病気、離別、退職、夢の断念。その痛みは時に人生を大きく揺さぶります。しかし同時に、その経験は人を成長させ、人生をより深く豊かなものへと変えていく力も持っています。

日本グリーフアカデミーが目指す姿は、広い平原に堂々と立つ一本の大樹です。その木は、決して順風満帆に育ったわけではありません。幹には幾つものこぶがあり、枝は何度も折れ、風雪に耐えながら成長してきました。けれども、その経験のすべてが幹を太くし、大きく枝を広げ、豊かな葉を茂らせています。

そして今では、その木陰に多くの人が集います。疲れた人が休み、迷った人が立ち止まり、語りたい人が語り、学びたい人が学ぶ。誰かが誰かを救う場所ではなく、共に支え合いながら成長していく場所。

私たちは、悲しみを消すことを目指すのではなく、悲しみを抱えながらも人生を歩み続ける力を育みたいと考えています。一本の木が長い年月をかけて大樹となるように。人もまた、喪失を経験しながら、より深く、より豊かに成長していくことができる。日本グリーフアカデミーは、そんな人生の成長を支える学びと対話の場でありたいと願っています。

なぜ、グリーフアカデミーが
必要なのか

日本では毎年多くの方が大切な人を失い、深い悲しみ(グリーフ)を経験します。

しかしその悲しみは、家族や地域のつながりが希薄化した現代において、安心して語れる場がないまま、個人の内側に閉じ込められやすい現状があります。

日本グリーフアカデミーは、この現状に向き合うために生まれました。

安心して悲しみを語り合える場の写真
  • 語られない悲しみを表す写真

    語られない悲しみ

    「時間が解決する」「早く立ち直らなければ」という空気の中で、死別の悲しみは孤立しやすい現状があります。悲嘆のプロセスを正しく理解し、可視化することが出発点です。

  • 孤立する遺族とつながりの写真

    孤立する遺族

    家族や地域のつながりが希薄化した現代では、悲しみを分かち合える場がなく、一人で抱え込む遺族が少なくありません。安心して語れる対話の場が必要です。

  • 多死社会と支え合いの文化を表す写真

    多死社会と文化の遅れ

    日本は今後、年間死亡者数が増え続ける多死社会を迎えます。しかし悲嘆を支える仕組みや文化は、まだ社会に根づいていません。

宗教・医療・葬送の三視点を結びつける専門家ネットワークから、
多角的にグリーフを支えます。

日本グリーフアカデミーの3つの柱 研究・実践・社会実装

日本グリーフアカデミーは、死別の経験を一つの分野だけで捉えるのではなく、研究で見えたことを現場の実践につなぎ、その成果を社会の仕組みや文化として根づかせていくことを目指しています。

研究から実践、社会実装へつながる3つの柱の流れ
グリーフ研究の様子

研究

死別体験の心理的・社会的影響や葬送儀礼との関係を、遺族の語りと調査データに基づいて実証的に研究し、支援と制度づくりの土台となる知見を蓄積します。

詳しく見る
対話と学びの実践プログラムの様子

実践

遺族懇話会やオンラインデスカフェ、終末期体験VR、デスツーリズムなどの対話と学びの場をひらき、そこで得られた経験を研究にフィードバックしながら現場に根ざした支援モデルを育てます。

詳しく見る
社会実装と連携ネットワークの様子

社会実装

研究と実践から得られた知見をもとに、医療・宗教・葬送・教育・行政などと連携して研修や提言・教材づくりを行い、悲嘆を孤立させない文化や仕組みとして社会に根づかせていきます。

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私たちの研究

グリーフ研究の学びと協働の写真
共同研究パートナーとの協働の写真

共同研究

現在、共同研究のパートナーを募集しています。詳細はお問い合わせください。

学会発表やセミナーでの知見発信の写真

学会発表など

研究や実践から得られた知見を学会発表・論文・セミナーとして発信していきます。考察文や活動報告は順次公開予定です。

私たちの実践

活動の詳細を見る →

遺族会、オンラインデスカフェ、終末期体験VRを毎月開催しています

終末期体験VR
毎月開催

終末期体験VR

VRを使用して、亡くなる方の見えるもの、聞こえることを体験します。そこから感じる思いを言葉にして、体験者グループで対話をしていきます。(死生観育成)

デスツーリズム
定期開催

デスツーリズム

自分の人生を振り返り、走馬灯のような死の体験から「今を生きる」現実に戻る。死と向き合うことで、今この瞬間の大切さを再発見するプログラムです。

遺族会(オフライン・オンライン)
毎月開催

遺族会(オフライン・オンライン)

喪失体験の対話の場に参加したい方のための遺族会。オフラインとオンラインの両形式で開催し、同じ体験を持つ方々と安心して話せる場を提供します。

オンラインデスカフェ
毎月開催

オンラインデスカフェ

死について、気軽に話せるオンラインの場。専門家のファシリテーションのもと、死生観や喪失体験について参加者が自由に語り合います。

自分史作成ワークショップ
定期開催

自分史作成ワークショップ

質問・対話を通じて自分を知り、大切な家族など近しい人達との会話へつなぐ。自己理解とACP(アドバンス・ケア・プランニング)の実践。

ご参加の流れ

01

お問い合わせ・参加申込

メール(cozy.mimosas@gmail.com)または電話(03-6907-0137)にてお気軽にお問い合わせください。各イベントの参加申込もこちらから受け付けています。

02

活動への参加

遺族会、オンラインデスカフェ、終末期体験VR、デスツーリズムなど、ご自身の状況やご関心に合わせた活動にご参加いただけます。

03

会員として学びを深める

学びと連携を深めたい方は、年会費制の会員制度(法人会員・個人会員)をご活用ください。詳細は会員についてページをご覧ください。

04

ライフケアサポーターとして活動する

個人会員登録済みの弁護士・税理士などの士業の方は、ライフケアサポーターとしてグリーフ理解研修や研究会、専門家ネットワークに参加し、実務の質を高められます。

社会実装

医療・介護・葬送など専門職向けのグリーフ研修・講座のイメージ
定期開催

ライフケアサポーター講座

医療・看護・介護・ソーシャルワーカー・葬送実務者など専門職へのグリーフ理解の教育・研修を提供します。

実践プログラム 参加者の声

遺族会・デスカフェ・終末期体験VRなど、実践プログラムに参加された方々の声をご紹介します。

遺族会参加者のイラスト
遺族会

遺族会に参加して、同じ体験を持つ方々と話すことで、自分だけではないと感じることができました。孤独だった気持ちが少し和らいだ気がします。

遺族会参加者

終末期体験VR参加者のイラスト
終末期体験VR

終末期体験VRは衝撃的でしたが、死と向き合うことで今の生き方を見直すきっかけになりました。グループでの対話も深く心に残っています。

終末期体験VR参加者

オンラインデスカフェ参加者のイラスト
オンラインデスカフェ

オンラインデスカフェは、普段なかなか話せない「死」について気軽に話せる貴重な場です。ファシリテーターの方が安心感を作ってくださいます。

オンラインデスカフェ参加者

デスツーリズム参加者のイラスト
デスツーリズム参加者

お寺の本堂での対話が印象に残っています。その後、郷土料理をみんなで食べながら話したことが、日常では得られない特別な時間でした。

デスツーリズム参加者

年会費制の会員制度

法人会員・個人会員の二区分に加え、士業の方はライフケアサポーターとして専門性を深められます。詳細は会員についてページをご覧ください。

法人会員

グリーフケア文化を牽引する企業として

年会費 50,000円

葬儀社、霊園、医療機関、介護事業者、終活関連企業、保険、ITサービスなど、遺族と直接関わる現場を持つ企業様

  • 研究成果の共有
  • 企業向け講義・研修の提供
  • 公式HPへの法人会員企業掲載・ロゴマーク利用
会員制度の詳細を見る

個人会員

遺族に寄り添う実務家のために

年会費 6,000円

どなたでも参加いただけます

  • グリーフワーク・グリーフサポート研修会の情報と優待
  • グリーフの旅ほかイベント情報の先行提供
会員制度の詳細を見る

ライフケアサポーター

個人会員登録済みの士業の方

個人会員登録が前提

弁護士、税理士、行政書士、司法書士、社会保険労務士、FP、保険外交員など、実務を通じて遺族を支える専門家

  • グリーフ理解研修の受講
  • 研究会・専門家ネットワークへの参加
  • 「グリーフケア理解士業」としての公式掲載
会員制度の詳細を見る

ライフケアサポーター

個人会員に登録のうえ、弁護士・税理士・行政書士・司法書士・社会保険労務士・FP・保険外交員など、実務を通じて遺族を支える専門家の方が参加できる制度です。専門性を深める研修とネットワークを通じて、グリーフに理解のある士業として活動いただけます。

※医療・介護・葬送など向けの「ライフケアサポーター講座」とは別の、士業向け会員区分です。

  • グリーフ理解研修の受講(「死別直後の遺族対応」など)
  • 「死別と相続」「死別と生活再建」など実務に直結する研究会への参画
  • グリーフに理解のある士業としての専門家ネットワークへの参加
  • 「グリーフケア理解士業」として公式HPへの掲載

代表理事からのご挨拶

代表理事 白瀧貴美子

白瀧 貴美子

代表理事

看護師、臨床傾聴士(上智大学グリーフケア研究所認定)、看取り士

人は誰もが、人生のどこかで大切な存在との別れを経験します。けれど現代社会では、悲しみを安心して語れる場や、支え合える関係が少しずつ失われつつあるように感じています。

私自身、27年前に母を看取った経験が、現在の活動の原点となっています。看護師でありながら、母の死後、自分の心をどう支えていけばよいのか分からず、日常の中で揺れ続けていました。そして、自分自身のグリーフ(悲嘆)が後悔や生きづらさとして現れていたことに気づいたのは、何年も経ってからでした。

その後、看護師・看取り士として多くの看取りや死別に向き合う中で、医療だけでは支えきれないものがあること、そして、人は人との関わりや地域、宗教、文化の中で悲しみを抱えながら生きていることを実感してきました。

日本グリーフアカデミーは、医療・看護・福祉・宗教・葬送など、さまざまな領域をつなぎながら、グリーフに関する研究、実践、社会実装を行う団体として設立しました。私たちは、グリーフを「個人だけの問題」としてではなく、社会全体で支え合っていくテーマとして捉えています。

研究によって知見を深めること。実践によって現場の声を受け取ること。そして、その学びを地域や社会へ還元していくこと。その往還を大切にしながら、「悲しみを抱えた人が孤立しない社会」、そして「互いを思いやりながら支え合える文化」を育んでいきたいと考えています。

日本グリーフアカデミーが、悲しみについて安心して語り、学び、支え合うことのできる場となり、さまざまな立場の方々が共に歩んでいける場となれば幸いです。ぜひ、一緒に新しいグリーフケアの文化を育んでいただければと思います。

お気軽にお問い合わせください

活動への参加、会員制度など、どのようなことでもお気軽にご連絡ください。